第5章　うつ病、パニック障害、起立性調節障害などの患者様との接し方

西鎌倉カイロプラクティックセンター・整体院をはじめ、スクールメンバーの施術院では、これまで多くのうつ、自律神経失調、パニック症候群、不安障害、起立性調節障害などの患者様と向き合い、改善してきました。

私どもが患者様の症状を改善するには、信頼が第一であることを認識しています。もちろん、効果を出す施術のレベルの高さも大事ですが、まずは患者様と私自身の間に信頼関係を築くことがとても大切だと考えていますので、次のことに留意してください。

患者様の意思を否定しません。また、仮に過去においての後悔するようなことがあっても、それを否定しません。全面的に認め、受け入れることで、前に向かって歩むことができるのですから。

たとえば、施術を受けに来るも来ないも、選ぶのは患者様です。私は患者様に有益と思われる必要なアドバイスはしますが、営業的な通院の押しつけや、脅しのような事は一切しません。

こういうお辛い時は特に、お話になりたいことも沢山あるものです。

施術する側からも、いろいろお話を伺うことがあります。ほかの患者様の都合もあるので必ずとは言えませんが、基本的に余裕を持った施術時間（約１時間程度）を確保すべきです。

お子さんが患者様の場合、特に最初のうちは親御さんと一緒に来ていただきます。そして、客観的に見た状況を親御さんからもお話を伺います。症状のことも、施術後の変化のことも、気になることは何でもお話ください。

お子さんの前では都合が悪いお話がある場合は、後ほどお電話でお話しするなどの気配りも場合によっては必要です。

※親御さんのお気持ちは分かりますが、決して焦らせないようにしましょう。あちこちの治療方法などを試すように訪れるのは、大切なチャンスを逃している可能性もあります。また、施術の効果を１回目から実感するとは限りません。じっくりと、見据えるのも大切だということを伝えてください。

お子さんが患者様の場合、親御さんからもいろいろお話を伺いますが、やはり当の本人からのお話も重要です。
主人公はあくまでもお子様（患者様）としてコミュニケーションを図り、信頼関係の下で施術を進めていきましょう。

親御さんには「〇〇ちゃん、なんでも先生にお話しなさいね。」というふうに、アドバイスして下されば幸いですね。